嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

暖炉を造る道具・・・

暖炉を造るにはいろんな職種と技術が必要だと、社長の仕事ぶりを見ていて判りました。その為、それなりの道具も必要になります。 例えば、左官にはいろんな種類の小手、セメントをこねたり、練ったりのふね、バケツ、いろいろ、大工道具の、鋸、鉋、ノミのい…

為せば成る?・・・

群馬藤岡で一週間ばかり社長の仕事の様子を見ながら、手伝いの真似事で過ごしているうち、ある程度ノウハウが判って来ました。 社長が自宅近くのアパートらしき部屋を借りてくれました。それ以前私の従兄弟が、もう一人群馬へ送り込んで来ました。これがまた…

群馬の仕事場・・・

暖炉造りは急がないが社長の主義、次の日ある程度目星がついたところで、群馬へ帰る事になりました。 トラックに三人、四時間ほどの道のり、社長の蘊蓄に感心しているうちに社長の自宅兼市議と場に着きました。 暖炉を造るには、いろんな技術が必要だとのこ…

世田谷のお金持ち・・・

世田谷とか田園調布とか、田舎者の私にも、日本有数のお金持ちが住む街とは知っていましたが、実態はまるで判っていませんでした。が、暖炉を作っているいま、少し其のぢつじょうが少しはわかる気がしてきました。 暖炉を作っている屋敷でも垣間見えました。…

束の間の休息・・・

夜遅く旅館に戻って、ひと風呂浴びてようやく一息つくことが出来ました。 三人同部屋です。節約です。でも夕食の時のビールは欠かせません。岡山の人は下戸、一滴も飲めないとの事、可哀想?社長と二人喉を潤す。 食事をしながら、暖炉の口座が始まる。止め…

煉瓦の掃除・・・

暖炉に床面を煉瓦で一応積み終わりましたが、日が落ち暗くなりかけた頃、私達は今日の仕事は終わったと思いましたが、そんなに甘くはありませんでした。 社長曰く、これからがほんとの仕事だと、煉瓦は張れば終わりではないとの事。 煉瓦はセメントで接着す…

煉瓦について・・・

社長は煉瓦を積み始めました。 私達は社長のトラックから、煉瓦を運ぶことに専念していました。それは可成りの仕事でした。煉瓦は4個ひとくくり、暖炉の現場までは可成りの距離ありました。 4個一束の煉瓦を両手に、乱雑に散らばった材木や、建材の散らばっ…

初めての暖炉造り・・・

豪邸での暖炉造りが始まりました。 何から手を付けていいのか、社長の行動を見ているだけの二人でした。 社長から初めてセメントをこねるように、指示がありました。 ところが二人ともまるっきりの度しろと、セメントと水加減も知りませんでした。 社長も流…

世田谷の街 等々力・・・

東京の富裕層が集まる世田谷の中でも、特に特出したお金持ちが住んでいるそうな街らしい、田舎者には想像できない程、素晴らしい街らしい。 その等々力の喫茶店で岡山の人と、待ち合わせの、話が付いていました。 その内群馬の社長とも再会し、現場へ向かい…

暖炉の鬼?・・・

それだけの地位を未練なく捨て、暖炉一筋の道を歩く決断は彼にしか分からないと思います。 兎に角営業の神様と言われただけの事はあって、流石口は達者、とても私にはついていけない納得いく論説で、暖炉を語ります。 火を作る事が出来る生物は、人間だけ、…

上州のからっ風・・・

三人で電車を乗り継いで、群馬藤岡の市役所で暖炉屋の親父さんと待ち合わせ。 歩いて数分の仕事場兼住まいへ、いろんな道具、金属、木、煉瓦など雑多に散らばった庭先、そこで色んな作業をするらしい。 鉄板や煙突、薪ストーブ、煉瓦の在庫等は別なところの…

炎の温もり・・・

三人で落花生をつまみにビールを飲みながら、夜が明けるまで話し込みました。 まずこの暖炉を作った業者の話から、そもそも私たちが集まったのは、その暖炉屋に教えを乞う事が目的でした。 従兄弟の話では、その暖炉屋は兎に角ユニークな人物らしい、しかも…

炎の舞・・・

私のほかにもう一人、同じ目的の人が待っていました。 岡山から来たらしい、ずっと家の前で待っていたらしい、電車を乗り継いで来たらしい。この人も私と同じく暖炉造りに誘われたらしい。この人は従兄弟の会社で、派遣社 員としてベネゼエラへ派遣されてい…

暖炉の明かり・・・

部屋の中は可成り冷え込んでいた。 季節がいつだったかは、記憶が定かではないので、冷え込んでいたとの思い込みでしか在りませんでしたが、そのほうが都合良い。 真夏に暖炉で薪をくべても雰囲気は、半減する。 部屋はいくつあるのか知れなかったが、中庭を…

暖炉のある豪邸・・・

夜遅くにやっとの事鹿島の従弟の別荘に着いた。 運転は彼一人で、私には運転させてはくれませんでした。左ハンドルなんて運転したことなかったので、幸いでしたが、助手席に何時間も座っているのは、運転しているより疲れ気味、トラックのほうがよほど楽。 …

鹿島は落花生だけの街?・・・

暫らくして私が錦糸町へ、そこから彼の車で(ベンツ)初めて乗る外車は確かに静かだった。 トラックに国産乗用車、右ハンドルしか乗ったことがなかった私には、乗り心地に違和感を覚えました。 東京から鹿島までは可成りの時間を要するらしい。 その間彼の話…

暖炉とは・・・

なんとも胡散臭い話でした。 彼はもともとの話、海千山千の男として身内の間では罷り通っていたので、話半分と聞き流していたのでしたが、能書きを訊いているうち、口車に乗ってしまったか?彼が帰るころには, その気になって居ました。 潜りの運送屋を辞め…

トラック生活の終焉・・・

そんな生活を、15年ほど続けましたが、そろそろ車生活から卒業したいと思うようになつて来ました。 そんな時、だいぶ前に登場した東京の従弟が、何かの都合で名古屋に来たついでに、我が家に訪れました。彼の実家は三重県の四日市、今でも彼の兄貴の家族が…

天理から・・

天理を分岐、京都へ行く、大阪から西へ行くか、又は和歌山方面に向かうか?大体目的地には、朝一番に着かなくては、一日の予定が狂う事になり、次の日の収入が飛んでしまう事になるから、死活問題。 私達の仕事は一日一往復してなんぼのもの、大体姫路位が限…

 名阪の成り立ち・・・

名阪国道は、或る皇族が関西方面へ行くため、突貫工事で造ったのだと話を聞いたことがあります。 だから片道一車線でしか在りませんでした。 殆どが山道で、元は獣道でしかなかったのだろうか?と思えるほどでした。 夜中に通行すると、自分の車のライトだけ…

名阪国号・・・

坂と言えば、箱根だけでは在りません。 私が四トン車で一番利用した道路は、なんといっても名阪国道がダントツ、何しろ毎日のように関西方面に荷物を運んでいましたから、当時の荷物は石膏ボードが主な荷物でした。 石膏ボードは建設現場へ納めるのです。た…

下り坂・・・

上り坂より下り坂のほうが厳しいとゆう事は、トラック運転手なら、大抵の人は知っていると思います。 しかも箱根程曲がりくねった、長丁場の坂であれば猶の事。 永遠に続くかと思えるほどの急坂の連続、エンジンブレーキだけではとても間に合いそうにない、…

国道一号線・・・

昔の東海道である。 東京日本橋から大阪の何処?まで?東名高速が出来るまでは、名古屋から東京までの幹線道路と言えば、他に長野廻り国道十九号ぐらいしか在りませんでした。 国道一号の難所と言えば、勿論箱根峠に違いありません。 名古屋から静岡、富士山…

初仕事・・・

豊橋でキャベツを六トン余り積んで、国道一号線を東京目指してレッゴー。 当時は名神高速は開通していたと思いますが、東名高速は工事中だったと思います。 まー出来ていたとしても、高速には乗る気は在りませんでした。 今でもそうですが、高速は大嫌いです…