嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

トラのいたずら・・・

トラのいたずらには、嫌われじいさんもホトホト手こずっている模様です。 所かまわずクロスを破っては、魏遺産に追っかけられられたり、偶にとっつかまりお仕置きされることも在りますが、そんなことどこ吹く風、懲りない猫とは彼の事、傍で見ている分面白く…

夢の中で・・・

僕が生まれてまだ数か月しか経っていないのですが、不思議なことに時々夢を見る時があります。 親の顔も知らない、おっぱいを飲まされた記憶すらなかった僕に、何の過去の記憶もないのに、それこそ夢の中の世界を漂って居るのだろうか?・・・

逃げ足の速さ・・・

彼の逃げ足の速さには感心します。 玄関のチャイムが鳴るや、否や、韋駄天の如く風の如く彼なりの隠れ場所に消えて行きます。 流石元暴走族?市場中でつまみ食いしては、仲買人に追っかけられれ、逃げ回った経験がいまだ衰えることなく役に立っている様でし…

見掛けに寄らず・・・

トラは見かけによらず、気が弱いのだろうと僕にはおもわれました。 誰もいない昼間、僕にチョッカイを掛けることもなく、近くに来て案外慈悲深い眼差しで僕をながめて、時にはおしりを舐めてくれることも在りました。 誰か人が居れば、そんな素振りは見せま…

慣れ・・・

如何にか功にかこの家の空気にも慣れてきた僕、大体の家の構造も分かって来ました。 と言っても僕が自由に行き来できる範囲は、三階だけ、三階はMの祖母の部屋とMとその母親のへや、Mの母親は世間でゆうバツイチ、あまり聞こえのいい言葉ではありませんが、…

チョッカイ・・・

野良猫のトラ、先輩の名前がトラ、誰が付けた名前なのか? 虎にふさわしい、狂暴とまでとは言わないが、トラに相応しく、朝から元気、猫らしく昼間でも寝ない不思議な猫。 彼も雄猫、僕に興味があるのか、今のところ部屋の隅から僕を眺めているだけですが?…

薄っすらと・・・

段ボール箱から救われてから二週間くらい過ぎ、ミルクも毎日たっぷり飲んだ甲斐があったのか、おもむろに目が見えるようになって来ました。 未だはっきりではありませんでしたが、Mの顔だけは認識できるようになって来ました。それもその筈、彼女は僕を保護…

・・・

彼は根っからの野良猫らしく、家中を駆けずり回ったり、あっちこっちの壁のクロスに爪を立て、傷つけ、嫌われじいさんになおも嫌われ逃げ回っている有様、まあー相手にしない方が、無難のようです。

それから・・・

そんな訳で育ちも良い所の出とらしくいたずら好きなほんまもんの野良猫が、この家に住み着くことになったらしいです。言っておきますが、僕は野良猫ではありません。 まだ目も見えませんし、世間のセの字も知らない、初心な捨て猫ですので一緒にしないでくだ…

野良猫の住処・・・

そんなところにたまたま打合せのようで顔を覗かせた長女の旦那が、要らぬ口出ししたらしいのです。猫好きな家族を知っているから当たってみると。 その一家が、この家族Mの家族の事だったらしいのです。 とんとん拍子に話が進んで、爺さんの知らないうちに、…

先輩のおかげ・・・

中央市場の嫌われ者、厄介者、と、どうにもならない野良猫として有名だったらしいのです。 その市場の中でも特に嫌われていたのは、生鮮生もののさしみなどを扱う刺身寿司屋だったそうです。 兎に角刺身を所かまわず食べ散らかしてしまうらしいのです。 ある…

先輩の生い立ち・・・

先輩の生い立ちは、可成り波瀾にとんだ猫生を送ったらしい。 Mが淡々と話してくれました。 そもそも、彼も捨て猫だったらしい。僕なんか比べようのない過酷な過酷な生活を過ごして来たらしい。 この家に来たのは、Mの母親の姉すなわち彼女からすれば叔母の、…

先輩の・・・

僕と同類の匂いがこの部屋に漂って居た事に、お腹が満ちてきた証拠だと思います。 部屋の隅から少し遠慮がちに、僕を見つめる視線を感じましたが、生憎まだ僕の眼はその存在を確かめられません。 僕を連れてきてくれた娘を取敢えずMと呼ぶことにしました。 …

爺さん登場・・・

無我夢中にミルクをむさぶっている僕の鼻先に靴下の匂いが、その上からの視線が僕を射抜くように、見下ろしている視線が、痛いくらい感じました。 その人こそこの家の主である娘のじいさんらしい。 それから、もう一人の優しい柔らかな視線も感じました。話…

私の住まいになる筈の?家・・・

私の親となる筈の小学生の女の子は、私を抱いて喜び勇んで彼女の家に駆けこみました。階段を駆け上がり、ママーと叫びながら、三階まで一気に駆け上がりました。 僕は振り落とされないよう、彼女のセーターにしがみついているのが、精一杯でした。 生憎家に…

僕の居場所・・・

まだ目も見えない僕、何処に連れられて行くのやら、どのみち捨てられた身の上、どこでもいい、兎に角腹がすいて死にそう、ミルクでもいい腹の中に何か詰め込みたい。 彼女の家は、我々が捨てられていた場所から、すぐ近くの家だった。 とにかく何か食べさせ…

僕の居場所・・・

まだ目も見えない僕、何処に連れられて行くのやら、どのみち捨てられた身の上、どこでもいい、兎に角腹がすいて死にそう、ミルクでもいい腹の中に何か詰め込みたい。 彼女の家は、我々が捨てられていた場所から、すぐ近くの家だった。 とにかく何か食べさせ…

拾われて・・・

うとうとしているうち、どれくらい経ったか、お腹がすき過ぎて思考が追い付かないのです。気が付いた頃には、朝私を抱いてくれた女の子の匂いがする手の上に乗せられている感触がしました。 後々の話で分かったことですが、学校が終わって帰る時、仲良し三人…

はじめまして・・・

はじめまして、ぼくが拾われてきた猫、そう、表題の嫌われじいさんと捨て猫の猫です。親の顔を観る事もなく、兄弟三匹と共に、生まれてどれくらい経ったか分からないままに、段ボール箱に入れられ、ある小学校の近くの公園に置いて行かれました。 登校する小…

孫には勝てないじいさん・・・

話にはよく聞く話、孫がこんなに可愛い存在になるのは、どうしてだろう。 世間のじいさんのようにはならないつもいでいたが、やっぱり駄目でした。 まだ目も見えないらしい、捨て猫をひろってきた本人の責任をもって最後まで面倒見ることを条件に、我が家の…

嫌われじいさんのいわれ・・・

元々私は猫に限らず、動物全体だけでなく、特に爬虫類をはじめ、小動物に至るまで嫌いとゆうより、苦手、触るなんてもってのほか、身の毛がよだつ、だからと言って、アレルギー持ちでもありません。何となく毛ざわりとか動物の体温なんかが、精神的に合わな…

無責任な人々・・・

本当に無責任な飼い主が多いいことか?然も卑怯な大人の多いいことか? 捨てる場所が小学校の通学路、なんてこった! この子も、校門近くの通学路そんなところに段ボウルの箱に、生まれたての子猫をおいておいて、子供が知らんふり、見て見ぬ振りできる訳が…