嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

暖炉とは・・・

 

なんとも胡散臭い話でした。

彼はもともとの話、海千山千の男として身内の間では罷り通っていたので、話半分と聞き流していたのでしたが、能書きを訊いているうち、口車に乗ってしまったか?彼が帰るころには, その気になって居ました。

潜りの運送屋を辞めて、次の仕事を探さなければ、いつまでも遊んでいるわけには行かないのだから。

近い内に東京で逢うことにしました。

彼の家は錦糸町にありました。そこは彼の嫁の実家、私も昔東京の印刷屋?だったかで、少し働いていた事があった頃、一度だけ行ったことがありました。

嫁さんの親父さんは、其れこそ生粋の江戸っ子そのものでした。

兎に角そのうちそこで逢うことになりました。