嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

2019-01-01から1年間の記事一覧

チョッカイ・・・

野良猫のトラ、先輩の名前がトラ、誰が付けた名前なのか? 虎にふさわしい、狂暴とまでとは言わないが、トラに相応しく、朝から元気、猫らしく昼間でも寝ない不思議な猫。 彼も雄猫、僕に興味があるのか、今のところ部屋の隅から僕を眺めているだけですが?…

薄っすらと・・・

段ボール箱から救われてから二週間くらい過ぎ、ミルクも毎日たっぷり飲んだ甲斐があったのか、おもむろに目が見えるようになって来ました。 未だはっきりではありませんでしたが、Mの顔だけは認識できるようになって来ました。それもその筈、彼女は僕を保護…

・・・

彼は根っからの野良猫らしく、家中を駆けずり回ったり、あっちこっちの壁のクロスに爪を立て、傷つけ、嫌われじいさんになおも嫌われ逃げ回っている有様、まあー相手にしない方が、無難のようです。

それから・・・

そんな訳で育ちも良い所の出とらしくいたずら好きなほんまもんの野良猫が、この家に住み着くことになったらしいです。言っておきますが、僕は野良猫ではありません。 まだ目も見えませんし、世間のセの字も知らない、初心な捨て猫ですので一緒にしないでくだ…

野良猫の住処・・・

そんなところにたまたま打合せのようで顔を覗かせた長女の旦那が、要らぬ口出ししたらしいのです。猫好きな家族を知っているから当たってみると。 その一家が、この家族Mの家族の事だったらしいのです。 とんとん拍子に話が進んで、爺さんの知らないうちに、…

先輩のおかげ・・・

中央市場の嫌われ者、厄介者、と、どうにもならない野良猫として有名だったらしいのです。 その市場の中でも特に嫌われていたのは、生鮮生もののさしみなどを扱う刺身寿司屋だったそうです。 兎に角刺身を所かまわず食べ散らかしてしまうらしいのです。 ある…

先輩の生い立ち・・・

先輩の生い立ちは、可成り波瀾にとんだ猫生を送ったらしい。 Mが淡々と話してくれました。 そもそも、彼も捨て猫だったらしい。僕なんか比べようのない過酷な過酷な生活を過ごして来たらしい。 この家に来たのは、Mの母親の姉すなわち彼女からすれば叔母の、…

先輩の・・・

僕と同類の匂いがこの部屋に漂って居た事に、お腹が満ちてきた証拠だと思います。 部屋の隅から少し遠慮がちに、僕を見つめる視線を感じましたが、生憎まだ僕の眼はその存在を確かめられません。 僕を連れてきてくれた娘を取敢えずMと呼ぶことにしました。 …

爺さん登場・・・

無我夢中にミルクをむさぶっている僕の鼻先に靴下の匂いが、その上からの視線が僕を射抜くように、見下ろしている視線が、痛いくらい感じました。 その人こそこの家の主である娘のじいさんらしい。 それから、もう一人の優しい柔らかな視線も感じました。話…

私の住まいになる筈の?家・・・

私の親となる筈の小学生の女の子は、私を抱いて喜び勇んで彼女の家に駆けこみました。階段を駆け上がり、ママーと叫びながら、三階まで一気に駆け上がりました。 僕は振り落とされないよう、彼女のセーターにしがみついているのが、精一杯でした。 生憎家に…

僕の居場所・・・

まだ目も見えない僕、何処に連れられて行くのやら、どのみち捨てられた身の上、どこでもいい、兎に角腹がすいて死にそう、ミルクでもいい腹の中に何か詰め込みたい。 彼女の家は、我々が捨てられていた場所から、すぐ近くの家だった。 とにかく何か食べさせ…

僕の居場所・・・

まだ目も見えない僕、何処に連れられて行くのやら、どのみち捨てられた身の上、どこでもいい、兎に角腹がすいて死にそう、ミルクでもいい腹の中に何か詰め込みたい。 彼女の家は、我々が捨てられていた場所から、すぐ近くの家だった。 とにかく何か食べさせ…

拾われて・・・

うとうとしているうち、どれくらい経ったか、お腹がすき過ぎて思考が追い付かないのです。気が付いた頃には、朝私を抱いてくれた女の子の匂いがする手の上に乗せられている感触がしました。 後々の話で分かったことですが、学校が終わって帰る時、仲良し三人…

はじめまして・・・

はじめまして、ぼくが拾われてきた猫、そう、表題の嫌われじいさんと捨て猫の猫です。親の顔を観る事もなく、兄弟三匹と共に、生まれてどれくらい経ったか分からないままに、段ボール箱に入れられ、ある小学校の近くの公園に置いて行かれました。 登校する小…

孫には勝てないじいさん・・・

話にはよく聞く話、孫がこんなに可愛い存在になるのは、どうしてだろう。 世間のじいさんのようにはならないつもいでいたが、やっぱり駄目でした。 まだ目も見えないらしい、捨て猫をひろってきた本人の責任をもって最後まで面倒見ることを条件に、我が家の…

嫌われじいさんのいわれ・・・

元々私は猫に限らず、動物全体だけでなく、特に爬虫類をはじめ、小動物に至るまで嫌いとゆうより、苦手、触るなんてもってのほか、身の毛がよだつ、だからと言って、アレルギー持ちでもありません。何となく毛ざわりとか動物の体温なんかが、精神的に合わな…

無責任な人々・・・

本当に無責任な飼い主が多いいことか?然も卑怯な大人の多いいことか? 捨てる場所が小学校の通学路、なんてこった! この子も、校門近くの通学路そんなところに段ボウルの箱に、生まれたての子猫をおいておいて、子供が知らんふり、見て見ぬ振りできる訳が…

そろそろ・・・

家も建て替えた事だし、そろそろ本題の嫌われじいさんと捨て猫チビの話に入りたいと思います。散々伸ばしに伸ばして来ましたが、チビも限界との事、いつまでもスタンバイさせているわけにもいかないかな? 小学5年だったか?孫娘が学校帰りに、捨てられてい…

平常に戻って・・・

ハワイ旅行の所為で、パチンコ屋のネオンがギリギリセーフ。 お陰で正月休みは元旦一日だけ、まあ、仕事していたほうが家族サービスより、楽と言えば楽、そんな日々が何年も続いたわけで、家を建て替える事が出来ました。 一階に仕事場、二階、三階に住まい…

ハワイは暑かった・・・

流石にハワイは,まるで日本とあまり変わり映えしませんでした。 何処で買い物しても、日本語で通じるのが不思議でした。名前は忘れましたが、有名な海岸は人で溢れていました。裸足で歩くと足の裏が火傷しそうなくらい日差しが強く、一気に日焼けしました。…

ハワイにて・・・

初めてのハワイ、飛行機の中で眠れなかった所為か、朝からぼーと、迎えに来た現地案内の車の中でも夢うつつ、三人の叔母さんの話し声が、陽炎のように纏わりついて耳から離れませんでした。 何所を観光したのかも、まるで覚えていませんでした。 それでも一…

いざ、ハワイへ・・・

グアム、シンガポールに続いての海外旅行。 韓国の仁川からハワイまでは、七、八時間の飛行時間との事、最悪の搭乗、韓国の空港会社のいい加減さにはほとほと呆れました。普通、夫婦の場合席は隣同士に配席する筈、が、かなり離れた席、しかも満席如何にもな…

ソウルの冬・・・

真冬のソウルの寒さは半端なく寒い。 ハワイに行くのに韓国経由、仁川からソウルまでバスで送迎してくれ、街の見学、食事迄ついて至れり尽くして五万円!今でもあるかな? ソウルの食堂でビビンバ、か、冷麺どちらかの選択に私たちは冷麺を選んだ、が、それ…

憧れのハワイ・・・

ネオン屋を始めて三年目、ほとんど休みなく働き続け、思い切って旅に出ることにしました。 新聞広告の激安旅行にあったハワイ旅行に妻と二人予約しました。 今では考えられない位い安い、一人三泊五日で五万円!安いと思いませんか? 韓国経由では在りました…

何時まで続く・・・

ネオン屋を始めて二年ほどは、それこそ休むことなく働き続けました。 ある休日妻と出かけようと車に乗り込んだ時、車の前に立ちはだかった人、お得意の看板屋さんの営業の人が、小さなネオン管をもって待っていました。 何事かと、車外に出て話を聞きました…

忙しい・・・

下火になったと言われて可成りの時が経ちますが、そんなには実感がありませんでした。とにかく忙しくて休むには勿体なく、ニ三か月先まで詰まった日程が、断るのに電話口での口論は絶え間在りませんでした。其れも面倒な時は家族に取り次がないよう、居留守…

その他の仕事・・・

それでもパチンコ屋の仕事は、年に5,6件ありました。 カラオケ屋の仕事もかなりありましたし、スーパーの仕事もそれなりに、大手のスーパー、当時のジャスコの仕事は新築、改装本当に毎月のように在りました。 それから何時の間にか、看板の名称が、イオン…

なすがままに・・・

それでも仕事は途切れることなく、それにパチンコ屋だけの依頼ではありません。 野外広告版のバカでかいネオン看板の仕事も入るようになっていました。 パチンコ屋一軒分のネオン管を仕上げるのに、一人でひと月ほど掛かります。その間に細かい仕事の注文が…

パチンコ屋の繁栄潰し・・・

パチンコ屋を管理しているのは、確か警察だと誰かに聞いたことがあります。 新台を入れ替えるにも警察の許可が要るらしい。 当時大いに繁盛繁栄しているのを、はかばかしく思っていなかった警察の上層部は、パチンコ産業そのものに軋轢を加え、あわよくは無…

パチンコ屋について・・・

何といってもネオン屋の最大のお得意さんは、パチンコ屋さんと言っても過言ではありません。 今と違って、パチンコ産業は花形、絶対的大人の娯楽の頂点に立っていました。 パチンコ屋は年に何回か、店の改造すなわち外装の改装をします。 最大は年末年始の前…