嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

薄っすらと・・・

段ボール箱から救われてから二週間くらい過ぎ、ミルクも毎日たっぷり飲んだ甲斐があったのか、おもむろに目が見えるようになって来ました。

未だはっきりではありませんでしたが、Mの顔だけは認識できるようになって来ました。それもその筈、彼女は僕を保護した責任もあって、甲斐甲斐しく世話をしてくれていましたことも在って、学校以外の時間は僕のそばにいて、体を撫でまわしたり、キスしたり、少しも離れようとしません。有難くもあり少し迷惑もあり、偶には一人ゆっくり眠りたいことも在ります。