はじめまして、ぼくが拾われてきた猫、そう、表題の嫌われじいさんと捨て猫の猫です。親の顔を観る事もなく、兄弟三匹と共に、生まれてどれくらい経ったか分からないままに、段ボール箱に入れられ、ある小学校の近くの公園に置いて行かれました。
登校する小学生が、入れ替わり私達を見ながら、勝手なことを言いながら通り過ぎていきました。
其の内誰もいなくなり、私たち兄弟は身を寄せ合って、これからの成り行きに身を震わせていました。お腹はすくし、喉も乾くし、私達を捨てに来た私達の親を飼って居た人間を呪いながら、眠るしかありませんでした。