それから・・・
それから私は、別の倉庫へ一人の社員と、彼は倉庫の正社員です。
倉庫は四か所にあり、彼と私は港に近い運河のこじんまりした、倉庫にトラックで出かけるのが日課になって居ました。
途中モーニングコーヒー、要するにさぼり、時間潰し、其れからおもむろに仕事に就く予定でも、私達の担当するテレビの配送は、暇、社員と一緒気兼ねすることは在りませんでした。
倉庫の社長は、兎に角いいところの坊ちゃん育ち、名古屋でも老舗の劇場の社長の妹の婿との事、詳しくは知らないが、のほほんとしていました。
面白いことに、私なんかが浜松方面に配達にいくことをいくことを聞きつけると、必ず寄ってきて、浜松で有名な干物やの干物を買ってよう代金を渡してきます。
よほど干物が好きらしい。
多少時間がかかりましたが、其れも仕事の一環として、ご機嫌取り。
兎に角いい加減な会社でありましたが、そこで働く者には都合いい会社に違いありませんでした。