北海道へ・・・

それからどれだけ、一年、半年？たっってから、慰霊祭が、その時初めて北海道に行くことになりました。母親、親戚の叔父さん、それから従兄弟の二人、私、国鉄のSLに港乗って2日がかりの旅、今なら飛行機で二時間もあれば行ける旅。

小学生三人は、退屈しなかっただろう。

私自体年に何度か会うだけの父親の死に、なんら悲しみすら覚える事もなかった。

長い長いSLの旅、どう過ごしたかはまるで思いだせない。

青森からは、例の青函連絡船の船旅。この船の大きいのには度肝を抜かれた。

記録によれば、かって日本国有鉄道が青函航路に就航させていた、鉄道連絡船で、青森港と函館港を結んでいた。

私達が乗ったSLを、そのまま船にも引かれた線路の上を走り、いまならフェリーにのせる大型自動車のように、固定してそのまま函館まで、何時間かかったか？四時間だったか？まるで思い出せない。

初めての船旅、三人の子供さんざん広い船の中、散々はしゃぎまわった筈です。

其の内、函館港に、SLはそのまま陸のうえを何事もなく走り続ける。