嫌われじいさんと捨て猫チビ

猫嫌いのじいさんが飼い猫と戯れる日常と読んできた本の感想たまに。

私の失敗談・・・

私の仕事と言えば、カウンターの端でレコードの盤の交換、当時はいちいちレコード盤を取り換える必要だった。

レコード盤には、LP盤、と、名前忘れた、小型盤があり、小型盤のほう所謂シングル盤一曲しか入っていないので、ひっきりなしに盤を変える必要がありました。結構忙しかった。

それから会計も受け持たされていた。身内だからだと思います。

ある日の事、バーテンは何かの都合で、留守、マスターも留守、四人のホステスだけの時に限って大忙し。

カウンターに座った客の注文、ホットウイスキー、此れなら私にも出来る、と、ウイスキーWを、なべに入れ、ガス台に、温める。

ホットだから、温めればいいだけの事。

ホットウイスキーを注文した客が、怪訝そうに私を見ている。

温まったでなく、可成り高温になったウイスキーを、Wグラスに注いだ。

あれっ?ウイスキーがグラスの半分以下、どうした、客が大笑い。

暖め過ぎで液体が蒸発したらしい。

アルコールを沸かせば当然の成り行き、知らぬが仏。火が付かなかっただけましか。

その客が言うには、ウヰスキーを注いだグラスに、お湯を注ぐだけ、たったそれだけの事らしい。

初めから教えてくれれば、恥をかかずに済んだものを、唯のウイスキーのお湯割りでしかない、店中の皆に笑われ顔を赤らめたのです。

それ以来、みんなから可愛がられるようになりました。