曲げに挑戦・・・
時々は工場に出かけて、曲げの練習をさせてもらいます。
夏の仕事場はまさに地獄、狭い部屋の中は、蒸し風呂以上の熱気にむせ返っています。
目の前に600度以上の炎の中にガラス管を入れ、万遍に溶けるようガラス管をくるくる廻し、原稿に合わせていきます。口に咥えたゴム管を投資て空気を送り込んで、管を潰さないように、下手に空気を入れすぎると、管は大きく膨らんで弾けてしまいます。
曲げた管を原稿の上に置いて、原稿どうりに整えます。原稿は紙です、ガラス繊維で出来た薄い下敷きのような板が、原稿を守ります。
その動作を一気にしないと、冷めては元に戻りません。失敗です。
十分も曲げていると、全身汗だらけ、二枚重ねの軍手だけが手を守ります。
原稿に管をおいて文字に合わせます、その時上から覗き込んで、原稿に合わせようと焦った挙句、額の汗が、不本意にも管の上に落ちてしまいました。
シマッタ、時すでに遅し、熱したガラス管に冷たい汗が、ガラス管は無残にも無数のヒビが、万事休す・・・