瘋癲(ふうてん)について
話を少し戻します。免許を取ってトラックを買ったころまで戻ります。
最初にかった買ったトラックは、トヨタの1トントラック、トヨエースです。
幌つきのトラックにしては、かなり尻軽そうで、走りも軽やかでした。
当時の値段なんか憶えている筈もなく、ただセールスとの交渉はかなりしっつこく、いろんな装備を強引にサービスさせたのは鮮明に覚えています。以来車の購入時のコツを開眼した次第です。いまでは想像あり得ないほどの無理が罷り、セールスマン泣かせが自慢話の種でした。
そうそう、トラックを買うきっかけは,従兄弟の歳の離れた兄貴でした。
地元に帰って、瘋癲(ふうてん)していた私に仕事を手伝えとの事。その前に瘋癲について、今時の若者にこの言葉の意味が通じるかな?
そうそう、かの日本を代表する映画、<男はつらいよ>の渥美清演じる瘋癲の寅さんのこと、例えれば殆どの人には分かってもらえると思います。真面に仕事もしないで風のようにふら付いている人のことだと思います?本当かな?
その仕事といえば、廃品回収のようなものでした。
段ボール会社から出る段ボール屑を回収して、それを製紙会社に販売する仕事でした。
あまり乗り気ではなかったのだが、瘋癲した私に選り好みする余地は在りませんでした。それに家族の手前、ある程度妥協せざる在りませんでした。
続く・・・