飛行機の中で・・・
仁川国際空港の設備をはじめ、全てが国際空港の名にふさわしく清潔で、驚きました。
当時私たちが利用していた空港は、小牧の名古屋国際空港でしてさほど大きくない空港でして、それこそ貧弱な地方空港でいた。ましてや自衛隊の空軍とも共通していました。我が家から車で15分程度で、非常に便利でした。
それから数年後、愛知県知多半島に立派な中部国際空港が開港する筈でした。
ところで、韓国の空港職人のいい加減さには、立派な空港に相応しくありませんでした。手続きの時、私達夫婦の席は当然横並びになると思っていましたが、飛行機に乗り込んで唖然としました。
二人の席が離れ離れ、CAに訴えましたがらち明きませんでした。
融通が利かない様でした。
諦めました。
ソウルから・・・
激安チケットはまず名古屋からソウル仁川へ、仁川からソウルへ、夜遅くの便のためソウルで時間潰し、その日は何とも冷え込んで、町中の水溜まり、噴水、ありとあらゆる水滴空気までも凍てり付いていました。
流石大陸つずき、日本では体験できない寒さ?昼食のレストランでの失敗、焼き肉と冷麺の二食からの選択、私たち二人は(妻)店の中の暖房の強さに負け、ビールと冷麺。
店の外へ出て失敗の意味を痛感しました。
それから仁川へ・・・
初めてのハワイ・・・
ネオン屋を始めてある程度余裕が出来た頃、新聞の旅行広告に、手頃?本当に安い海外旅行が目に付きました。
今では信じられない安さ、ハワイ五日間の旅が五万円、どうなっているのですかね?しかもハワイとカナダの二国選択、何方にしようか迷う私たち、何方も往ったことなかったのでどちらにしようか何日も考えて、結局ハワイに決めた。
その決め手は日本が冬の真っ盛りだったから。
?・・・
そんなわけで僕からすれば、なぜ嫌われじいさんと言われているのか判りませんが、何か理由があるのですかね?それとも僕たち猫に嫌われているからなのか?
それとも人間社会での嫌われ者なのか、そんなふうにも思えないのですが、確かに家族の間の会話は少ないと思います。他所の家族のことは知りませんが、トラに言わせれば、特に夫婦間の会話が極端に少なくなっているらしい。
仕事を辞めた頃からの事らしい。
トラに言わせれば、静かでいいとの事。
理由・・・
僕がMに拾われてこの家に着た頃の爺さんは、すでに仕事は卒業、70過ぎの本当の爺さんでした。若いころ年金に入るお金がもったいないとの事で、逃れていましたのでいまでは収入は0、でも何とか生きています。
口ひげが自分では似合っていると、若いころから(30)くらいから生やしているそうです。頭の髪は極端に薄くはなく白髪が半分以上。
声がとても低く、昔娘の友達から電話で爺さんが出ると、何故か怖がって本人を呼ぶ前に、向こうから勝手に切ってしまうことが時々ありました。爺さんの所為ではないのに娘から文句を言われたらしいのです。
嫌われじいさんの事・・・
僕がMに拾われこの家に来てすでに半年が過ぎました。
可成りの事情が判りました。僕の素性は相変わらず判りませんでしたが、もうそんなことはどうでもいい話です、今更母や兄弟が判ったところで、帰る訳でもないし、出来る事なら生涯この家で温和なまま過ごしたいと思う此の頃です。
嫌われじいさんも僕にはとても優しいのです。どうしてそんなあだ名がついたのか、其の内判ると思います。