東京のいとこ・・・その2
このいとこ可成り悪、ある休みの日遊びに来いとの事、錦糸町まで出かけた。
彼の子分らしき人物と三人、喫茶店でコーヒを飲みながら、何かの打ち合わせ。
パチンコに行くらしい、子分らしい人は、どうもパチンコ店の従業員らしい、その彼が務めている店に行くらしい。
その彼とは喫茶店で別れ、暫くの時間差の間を置いて、パチンコ店に入った。
昔のパチンコは今と違って、機械も打ち手もアナログ、パチンコ台の裏に人が入って、玉切れの台に球を詰めたり、出玉を調整したりしている。
お客は左手に球を掴んで、右手で羽根を弾いてヒトダマずつ打ち込むのです。
私も最少額の球を購入して、空いている台で弾き始める。
暫らく弾いているうち、持ち球が少なくなりかけた時、当たり穴にはいってもいないのにじゃらじゃら受け皿に、玉が落ちてきました。
ふと喫茶店での打ち合わせのたわものだと、気づきました。
ある程度たまった頃、景品を現金に換え、店を出ました。
完全に犯罪、下手すると新聞沙汰になりかねない犯罪。ぞっとしましたが後の祭り。
幸い無事何事もなく、分け前は頂いてそれっきり彼らとは、二度とパチンコだけはしませんでした。