知っていますか?佐々木邦、源氏鶏太、明治の作家たち
私の蔵書の中で、可成りの場を占める全集、たしか一冊ずつが分厚い15冊。
明治時代のユーモア作家の先駆者だと、記憶が正しければ、遠藤周作か北杜夫の作品の中で知ったと思います。
それで興味を持つて読んで見ました。
”ぐうたら道中記””のらくら倶楽部”など、確かに遠藤、北、に共通していたし、彼らも否定していません。
また、わたしのなかでもう一人、思いついたのが、源氏鶏太、この作家も明治時代の作家です。
この作家の面白い事、サラリーマン物はこの人の右に出る人はいないとおもう。
貪り読んだ作家のひとり。当時書店の文庫本コーナーには、彼の本が所狭しと並んでいました。今の新刊本書店にはあまり見かけることは在りません。
なおこの作家の作品ほど多く、映画化された作品は稀だと思います。
東宝、大映、日活、特に東宝のサラリーマン物は、50過ぎの人は一度は見ていると思います。
森繁久彌、小林桂樹、上原健、など特に森繁、小林の重役ものなど、罪のないユウーモワ物は、絶品でした。
テレビでも森繁の”七人の孫”何かは、年配の人は一度は見たことがあると思います。
古本屋を探せば佐々木邦、源氏鶏太の文庫は見つかる筈、損はさせません。
騙されたと思って、一読をお勧めします。