蔵書の話 三島由紀夫
猫は勝手に遊ばせて置いて・・・
蔵書についての話をしようと思います。
何も意図して本を集めようとしたわけではありませんが、まえに話したことがあると思いますが、一時外国文学にのめり込ましたが、其の全集はかなりの量、その他諸々の単行本も集まって来ました。
部屋の片隅に山積み、当時は中学生を卒業していたので、誰にも迷惑を欠けることは在りませんでした。
その頃外国文学には見切りをつけ、日本文学にのめり込んでいました。
其のきっかけになった作者は、かのノーベル賞を逃した三島由紀夫の「豊饒の海」に出会ったのが運の尽き。暁の寺、奔馬、天人五哀、春の雪、四部作、順番はわすれたが無我夢中になって読み漁っことだけは、忘れることなく鮮明に覚えている。
彼がかの事件を犯すまでは・・・。
有名な事件だからある程度の年代の方は、知っていると思います。私はラジオのニュースで知って衝撃だった。1970年の秋、自衛隊市ヶ谷駐屯地で、切腹、同志に首を切らして・・・
それ以来彼の作品とはお別れ、所蔵の作品も全て処分。
今思えば勿体ないことしたと後悔、しかも全て初版本、いまなら可成りのプレミアがついている筈。
金閣寺の初版もあった筈、思い出しただけで脂汗もの、バカ、バカ・・・
もう三島の話はおしまい!!!